おはようございます!
今日はちょっと専門用語が多くなって申し訳ないですが、かなり重要な記事なので1記事だけ詳しく解説します!
9面 米債券、景気減速の予兆、長短金利差が急縮小
→簡単にいうと、これから中長期的にみるとアメリカの景気が悪くなりそうだという記事。
この記事を理解するためには、『債券』と『金利』の関係を理解する必要があるよ。
まず債券。
債券とはお金を貸したときにもらえる証書のこと。お金を貸す先が企業だったら社債、国だったら国債という言い方をするよ。
お金を借りる企業なり国なりは、当然借りたら「利子」をつけてお金を貸してくれた人(投資家)に返さないといけない。この利子のことを『金利』というよ。
お金を借りた企業や国は、
「〇〇年後までに、借りたお金に金利をつけて返してね」というのが、証書である社債や国債に記載してあると思ってくれればOK(今は電子化されてて、実際の証書はないよ)。
〇〇年後の部分は債券の種類によって異なるよ。
1年後に返すものもあれば、10年後に返すものもある。
ここで覚えておいて欲しいのは、
アメリカという「国」が発行する、10年後に返す債券である、『アメリカ10年国債』というもの。
これが1番重要視される債券だと思ってくれれば大丈夫です。
アメリカ10年国債ということは、投資家からすれば、「10年、アメリカにお金を貸したら、アメリカが金利をつけてお金を返してくれる」というもの。
でも10年貸し続けるのは、投資家からしたらちょっとリスクです。
急に必要になる時もあるから。
だから、持ってる債券を途中で売ることもできるのが債券の大きな特徴。
つまりどういうことかというと、
アメリカに100万円貸して、10年間毎年1%ずつ返ってくる債券があるとします。
今すぐお金が欲しい人は、この債券を売ることができます。
このとき100万円で売れたら利益はトントンだけど、100万円以上の価格で買ってもらえることがある。
110万円にしたら売り手がついた場合
売った人=すぐ現金化できたし儲けも出た
買った人=100万円の1%が毎年入ってくる債券を110万円で買った。
ということになる。
さらに深くいきます。ついてこれてますか笑
この債券は元々100万円で計算した時の1%、つまり1万円が毎年もらえる債券だけど、それを110万円で買っても毎年1万円もらえる。ということは、110万円で買った人は利率0.9%になる。大丈夫ですかね笑
でも、100万円を110万円で買う人なんでいるの?と思うかもしれませんが、ある時にはいるんです。
そのある時とは、
【これから景気が悪くなると予想される時】です。
今まで株を持ってた人は、債券と比べてリスクが高いです。
なのでリスクの低い債券に切り替えておこうという動きが出るんですね。
ここでやっと今回の記事ですが、
これはアメリカの10年国債の金利が下がった→債券を買う人が増えた→これから景気が悪くなると予想する人が増えたということです。
とりあえず今日はここまでにしときます!
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74066640Q1A720C2ENG000/