4面 対中債務のわな
→中国の一帯一路構想を理解するための裏ストーリー的なもの。中国は今までアメリカとの貿易黒字により恩恵を受けてきた。一帯一路は、その黒字分を、アジア諸国のインフラが整っていない国に融資という形で投資をしてあげ、インフラ整備を進めようというのが表上の理由。本当の理由は、融資を受けた国が返済困難におちいり、融資を受けて建設した建造物などを中国に返すことで中国の実質的支配を強めようとするということ。スリランカがいい例。スリランカは中国から融資を受けて港を作ったけど、債務の返済困難になったので、借金を返済しなくていい代わりに、99年間港を中国に貸している。これはイギリスが統治してた香港と同じ政策であるため、植民地政策だということで国際的な批判が高まってる。しかもスリランカの位置はインドの真下。借りてる港には中国の軍艦などおけるのでインドと仲が悪い。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21FD00R20C21A5000000/
12面 米株大衆化光と影
→今回のコロナで市場が下落したことをきっかけに個人投資家が投資を始めることが多くなった。良い面としては、今まで個人投資家は買っている数と売っている数は売っている方が多かったけど、ここ最近は買う方が増えている。老後に向けた資産形成という意味では、投資に回ってきたことはいいことだが、リスクが極端に高い商品に投資をしている人も多い。昔のバブルの時みたいに、土地や株の人気が急に高まったけど、その後の下落で日本人が投資しなくなったっていう過去もあるから、ブームで終わらないでほしいところ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00003_Q1A520C2000000/
12面 テーパリング相場の号砲
→復習で、テーパリングとは経済が活発になりすぎてる時に政府が国債を買い入れるペースを抑えること。国債を買うことで市場にお金を流通させていたが、その買い入れるペースを抑えることで、お金の流通を抑えて、景気を抑制するというもの。政府が国債を買い入れてる時は、市場にお金が多く出回ってるので、金あまりの状態になり、それが今までの仮想通貨のブームを作ってきた。仮想通貨は株などの企業の業績などとは関係なく値上がりするため、1発儲けてやろうという投機的な側面が強かった。金あまりの状態なら少しリスクが高くても投資しようという流れになってたけど、テーパリングが発動したら高リスク資産は真っ先に売られる。それが先週の仮想通貨ショック。まだテーパリングは発動されてないけど、市場では7月のFOMCというアメリカのめちゃくちゃ重要な会議か、8月のジャクソンホール会議というこれまためちゃくちゃ重要な会議で発動されるんじゃないかと言われてる。これが発動されたら、1ヶ月半くらいは株価が落ちるという今までの経験則がある。投資する時はこの流れを掴むのが大事。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72181140T20C21A5ENG000/