2面 敗戦の教訓は今の日本にも通ずる
→今日8月15日は終戦記念日。
76年前のこの日に、天皇が国民に向けてラジオ放送をしたことで日本では8月15日が終戦記念日とされている。
でも降伏文章であるポツダム宣言を日本が受託したのは8月14日、降伏文章に調印したのが9月2日。
日本は戦争の後半に劣勢が続いていた中で、アメリカに抵抗し続けた。
アメリカが日本に無条件降伏を迫っていたにも関わらず、日本は「黙殺」といって、無視し続けた。
その裏には、天皇制の維持と軍部の台頭があるよ。
日本は古来から、天皇を中心とした国家体制がしかれていて、日本は絶対にこの天皇制を守りたかった。
でもアメリカからしたら、天皇の名の下に、命をかえりみず突入してくる神風特攻隊なんかは、本当に脅威だったので、無条件降伏したらこの天皇制は間違いなく廃止されるという国内の意見があった。
そして軍部の台頭。これは国内問題。
太平洋戦争前までは、日本は軒並み戦争に勝っていたこともあり、当時は軍の力がめちゃくちゃ強くなっていた。
それが暴走して政治家を軍部が暗殺してしまうようなこともたびたび起こっていた(五・一五事件など)。
そんな中で無条件降伏を受け入れたら軍部が何をするかわからない。
だから日本は、最後通牒ともいわれる無条件降伏の要求を、受け入れることもできず、断ることもできず「黙殺」という形にした末に原爆が落とされた。
8月14日にポツダム宣言の受諾を決定するも、軍部は納得がいかずまだ戦おうとしていたり、ラジオ放送の録音テープ(8月15日の放送は生放送じゃなかった)を奪い取ろうという動きも起こったけど、鎮圧されたよ。
ここらへんの出来事は
映画「日本のいちばん長い日」
を見るとすごくよくわかるよ。
新聞にも書いてあるけど、それから70年以上たった今では、米中が対立しあっていて、「戦後」が終わる日が来ないとも限らない。
こんな時だからこそ、戦争を振り返って、平和のことについて考え直すことが大切だと思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD10BUJ0Q1A810C2000000/